CrossRoad

XRを中心とした技術ブログ。 Check also "English" category.

Presence Platform Hackathon | Japan 2024 のユーティリティ部門で優勝しました

2024/7/9~7/12の期間中、Meta OfficeでPresence Platform Hackathon | Japan 2024というハッカソンイベントがありました。 審査の結果、ユーティリティ部門で優勝となりましたので報告いたします。 1. Presence Platform Hackathonとは 2. ハッカソンでつく…

Meta XR Simulatorも活用したQuestアプリ開発方法について

Meta QuestデバイスはPCのGPUを必要とせずに使用できるため、アプリ開発についてもMacやGPU非搭載のWindows PCで行うことができます。 ただ、GPU搭載WindowsPCであれば、Unityで開発するときUnity Editor上でQuestデバイスの実機の挙動を確認できます。 最近…

Meta Questデバイスで位置情報を表示してみる

最近、Vision ProやMeta Questを色々触っています。今回はMeta Questで位置情報を取得する手順をまとめました。 1. 前提 1.1 MetaQuestで位置情報が使えることは公式HPで明記されている 1.2. UnityではLocation Serviceという仕組みで位置情報を取得できる 2…

Godot EngineでVision OSアプリをビルドして動作確認しました

最近何度か分けて書いていましたが、きりがよいところまで確認できたのでまとめます。 参考のため、Godot Engineのインストールから書きました。 1. インストールからビルドまでの手順 1.1 Godot Engine、xcodeをインストールする 1.2 GodotVisionのリポジト…

Unity-StarterSamplesを使ったMeta Questアプリをビルドする手順について

Meta Questのアプリビルド手順については色々な解説記事があります。 なぜか自分の環境ではそれらの記事通りにできなかったため、改めて手順をまとめました。 1. Unity2022の環境構築 2. Unity-StarterSamplesリポジトリ、Meta XR Core SDK、Meta XR Platfor…

【2021/10/31追記】【開発者向け】プライベートのFacebookアカウントを使わずにOculus Quest2を開発用端末として使う方法

HMD

Oculus Quest2など、Facebook製のVRヘッドセットを使う場合、Facebookアカウントでログインすることが推奨されています。 とくに、最近発売したOculus Quest2では、Facebookアカウントでログインしないと初期設定を完了させることができません。 VRヘッドセ…

【Meta2 SDK2.7】リフレッシュレート72Hz、SLAM精度が改善

Meta2のSDKが2.7になりました。変化をまとめておきます。以下の環境で動作を確認しています。 Windows 10 (version 1709, OS build : 16299.371) Unity2017.3.1p1 0. 準備と注意点 1. Meta2 SDKのRelease Note概要 1-1. Firmware Updateによる性能改善 1-2. …

Meta2 SDK ver 2.6! More stable and new feature "Limited Mode"

日本語版はこちらです。【Meta2 SDK 2.6】安定度改善とLimited Modeの追加 - CrossRoadMeta2 SDK has been updated to 2.6. There are several improvement. 0. Install and pre-check point 1. More stable tracking 2. New feature "Limited Mode" 3. Othe…

【Meta2 SDK 2.6】安定度改善とLimited Modeの追加

English version is here.Meta2 SDK is updated to 2.6! More stable and new feature "Limited Mode" - CrossRoadMeta2 SDKが2.6になりました。いくつか変化があったので、まとめておきます。 0. 準備と注意点 1. 安定度改善 2. Limited Mode追加 3. その他…

【Unity2017.3.1.p1版】Vuforia7.47によるHoloLensアプリのビルド手順

VuforiaのHPを見ていたところ、Vuforiaのバージョンが7になっており、HoloLens用のサンプルが公開されていました。HoloLensやImmersive Headsetの開発環境は、今後も変化が激しいと思われるので、今回デプロイまで確認できた環境とその他Tipsをまとめました…

同じモデルをHoloLensとMeta2で表示したときの見え方を比較しました

先日のMeta2体験会で、@yashinutさんと話していたとき、HoloLensでカクつくモデルをMeta2で再生するとどうなるのか、という話になりました。そこで今回はHoloLensとMeta2での比較について書きました。 1. HoloLensでのカクつきの目安 2. 比較の準備 HoloLens…

Meta2 SDK 2.5で追加されたサンプルを試してみました

以前、Meta2 SDK 2.5の紹介をしたとき、サンプルプロジェクトがあることを書きました。Meta2のSDKが2.5になり、安定度改善やチュートリアルアプリが復活しました - CrossRoad今回はこれを試してみましたので、構築手順や確認結果のまとめを報告いたします。 …

Meta2のSDKが2.5になり、安定度改善やチュートリアルアプリが復活しました

HMD

Meta2のSDKが2.5.0に更新されました。変更点が多かったのでまとめておきます。 1. SDKのインストール方法 1-1. ダウンロード 1-2. インストール 2. Meta2 SDK 2.5.0での大きな変更点 2-1. 安定性が増した 2-2. 不具合発生時にメッセージが出るようになった 2…

Meta2 について(Unity SDK解説編)

Meta2のアプリ開発方法はUnityかOpenVRの2択があります。しかし、OpenVRはまだ一部しか機能実装されてないようなので、現時点では実質Unity一択と考えて良いと思います。今回は、MetaのUnity SDKを調べて、構成や使い方を整理してみました。これまでの開封…

Meta2について(環境構築編)

HMD

前回から間が空いてしまいましたが、Meta2のセットアップ手順をまとめました。前回の開封編はこちらです。Meta2について(開封編) - CrossRoadなお、Meta SDKのバージョンは2.4.0です。(スクリーンショットにはv2.3.0のものも混じっています) 0. PCを準備…

Meta2について(開封編)

HMD

Meta1のときと同様、申し込みから1年半かかりましたが、ようやくMeta2が届きました。Meta2とは、Meta社が販売しているHead Mount Display(HMD)です。現実空間の上にCGを重ねて表示したり、目の前に色々な情報を出すことができます。以前Meta1という開発者キ…

【Unityアセット】Set Pass Callを劇的に減らす「Mesh Baker」の使い方とTips

2017/8/21 追記 5章の考察に、Set Pass Callsが200程度のモデルをHoloLensで見た場合の結果を追記しました この記事は「Unity アセット真夏のアドベントカレンダー 2017」の13日目の記事です。昨日はkazumalabさんによる、【Unity アセット真夏のアドベント…

【HoloLens】Spatial Mappingのメッシュを動かさずに、キーボード操作をする方法

HoloLensのアプリケーション開発手段として、従来のHoloTool Kitに加えて、MR Design Labというプロジェクトがあります。これは、一部HoloToolKitのSDKを含みつつも、ユーザー操作機能が拡張されています。Unityで使う基本的な準備方法は下記にまとめたので…

【HoloLens】MR Design Lab Unity概要とgitを使わない構築手順

HoloLensのアプリ開発にはHoloTool Kitを使うことが一般的ですが、2017年6月、Microsoftより新しい開発方法が発表されました。これはMR Design Labと呼ばれるもので、HoloLens(あるいはImmersive Deviceも含む)のUIやデザインのガイドライン的なものです。し…

【Unity】機能と性能面でLineRendererとGLを比較しました

最近、このツイートでお知らせした空間OS的なものを開発しています。空間OS的なものを作り始めました。空間にどうやって情報を表示して操作すればよいかを色々試してみようと思っています。 #HoloLens pic.twitter.com/ZKWgt1WnvQ— Limes@XRDeveloper (@Whee…

UnityのGLを使って、HoloLensで線を描画してみる

Unityで線を引くにはいくつか方法があります。たとえば下記の3つです。(1) Line Rendererを使う(2) Vectrosityアセットを使う(3) GLを使う (1)は「Unity LineRenderer」のようなキーワードで調べると色々な方が方法を書いてくださっています。(2)は以前書い…

「Hologram 240- Sharing holograms」の解説(Chapter3まで)

少し空いてしまいましたが、次は240の内容を整理しました。これまでの内容はこちらです。Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 101」 - CrossRoadHolographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 210 - Gaze」 - CrossRoadHolographic Academyの解…

Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 230- Spatial Mapping」

前回に引き続き、Holographic Academyについてです。今回は順番を飛ばしますが、Hologram 230 のSpatial Mappingについて整理しました。これまでの内容は下記にあります。Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 101」 - CrossRoadHolographic Acade…

Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 211 - Gesture」

前回に引き続き、Holographic Academyについてです。前回まではこちらです。Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 101」 - CrossRoadHolographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 210 - Gaze」 - CrossRoad今回はHologram 211 Gesture について…

【HoloLens】MacでDevice PortalのLive Previewを使用する方法

HMD

=== 2017/3/9 Live PreviewをMacでも利用できたことを追記しました === 1. Devcice Portalとは? 2. MacでLive Previewにアクセスするには? 2-1. 仮想化ソフトの中にあるWindows10のブラウザからアクセスする Mac HoloLens Live Preview 3D View 2-2.…

Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 210 - Gaze」

前回に引き続き、Holographic Academyについてです。前回の「Hologram 101」は、HoloLensの基本機能を網羅したシンプルな例でした。2XX以降は、それぞれの機能について発展的な使い方を紹介しています。今回はGaze(見つめる)についてです。 0. 準備 1. Chapt…

Holographic Academyの解説とTips紹介「Hologram 101」

==== 2017/2/4 追記Chapter 6のSpatial Mappingでチュートリアル通りに動かなかった箇所が解決したので、動作確認の動画を追加しました。====Microsoftでは、「Holographic Academy」というDeveloper用のページがあります。ここには、ゼロからHoloLe…

UnityでHoloLensのWorld Lockアプリを作る方法

前々回も紹介しましたが、HoloLensアプリには以下の3種類があります。 Body Lock(常に目の前に表示される) World Lock(HoloLensが持つ三次元空間の中の絶対位置に配置される) 排他的表現(いわゆるフルスクリーン) HoloLens講演。ホログラムの表示方法は3…

【HoloLens】UWPアプリのデプロイ手順、動作確認結果とTips紹介

HMD

先日、ついに日本でもHoloLensが発売されました。下記のタイトル通り、1/18から日本でもちゃんと届きました!Microsoft HoloLens のプレオーダーを本日より開始。2017 年 1 月 18 日(水)より順次提供 - News Center Japanまた、私にHoloLensのすごさを教え…

MRデバイスMeta2発売に備えて、Meta1との違いを比較検証しました

これは、Oculus Rift Advent Calendar 2016の6日目です。前回は、@obaatsu さんの 『ふぉとゆに』をViveからTouchに移行したハナシ でした。今回は、お題に含んでいただいてたので、VRではなく、MR(Mixed Reality)について書くことにしました。 0.はじめに 1…