Meta2のSDKが2.5.0に更新されました。変更点が多かったのでまとめておきます。
1. SDKのインストール方法
1-1. ダウンロード
ここからダウンロードします。
Download Installerをクリックすると出てくる画面に必要事項を入力してSubmitをクリックします。UnityとOpenVRの2種類が選べます。Submitをクリックするとダウンロードできるようになります。1GB近くあり、光回線でも5,6分かかりました。
1-2. インストール
(注) 以前Meta2のSDKをインストールしたことがある場合、必ずアンインストールを先に実施してください。(中の人情報)
ダウンロードしたexeをクリックして指示に沿って進めるだけです。今回からUnity2017.3に対応しました。もしUnity2017.3がインストールされていない場合、このようにチェックをつけます。
すると、Unity2017.3のダウンロードアシスタントが立ち上がります。
この後も画面の指示に沿って進めるだけです。
2. Meta2 SDK 2.5.0での大きな変更点
2-1. 安定性が増した
過去バージョンのSDKを使っていないとわからない変化ですが、個人的にはこれが一番大きな改善でした。
- 手のひらを左右に振る「スワイプ」が認識されやすくなった、
- 少し動くと「Relocalizing,,,」と表示される頻度が減った、
- うまく起動しないことがある、が減った、
などです。地味ですが、安定性はとても大切なのでよい改善でした。
2-2. 不具合発生時にメッセージが出るようになった
これまでは、起動に失敗してもsensing... のような表示のままで固まることがありました。今回はうまく動かなくて一定時間経つと、このようなメッセージが出るようになりました。
エラーメッセージなく動くのがベストなのはもちろんですが、Meta2がまだ発展途上と考えれば、動かないときに動かないときちんと表示してくれるのは、開発上とても助かります。
2-3. ハンド操作のチュートリアルアプリが追加された
2.3で存在し、2.4で消えてしまったチュートリアルアプリですが、2.5で復活しました。2.3のときはHoloLensのような音声ガイド方式のチュートリアルがありました。しかし、安定性が低く途中で固まることがありました。今回新しくなったチュートリアルアプリでは、音声はなくなりましたが、シンプルなガイドで5分かからない程度でできました。
ちなみに、このチュートリアルでは、オブジェクトに触れる操作「Air Touch」と、オブジェクトを掴む操作「Air Grab」の2種類が体験できます。
- Air Touch
- Air Grab
2-4. Unity2017.3に対応した
これまではUnity5.6のみが対応でした。
2-5. サンプルのUnityプロジェクトが追加された
リリースノートを見て初めて気づきました。
エフェクトも入れたサンプルプロジェクトが公開されています。
https://docs.metavision.com/external/doc/staging/tutorial_extending_hand_interaction
中身については次回解説しようと思います。
3. 終わりに
Meta1、Meta2と使ってきた経験から言うと、どんどん使いやすくなっています。HoloLensよりは依然空間マッピングの認識速度は遅いですが、視野角の大きさと操作の多様さが何かに使えるのではという気がします。
引き続き、サンプルプロジェクトの確認だけでなく、Meta2についての情報にアップデートがあれば更新する予定です。