先日、Facebook主催のカンファレンス「F8」が開催されました。
Facebook F8 Developer Conference
この中ではXR関係もいくつか発表がありました。代表的な発表はOculus Quest、Rift Sなどの発売日と価格ですが、実はWebXR関係でも講演がありました。
Unlocking the Future of WebXR
Facebook for Developers - Unlocking the Future of WebXR | Facebook
(別ページでYou Tubeのような動画ページが開きます。Facebookアカウントでのログインが求められますが、ログインしなくても視聴できます)
今回はこの講演の内容をまとめてみました。
- 1. FacebookはWebXRに前向き
- 2. FacebookアプリとOculusブラウザ連携により、360度画像/動画の視聴が簡単にできるようになる
- 3. Oculusブラウザトップページに表示されやすくするため、自分のWebXRコンテンツの登録申請が可能になる
- 4. おわりに
1. FacebookはWebXRに前向き
Oculus Go使用者の3分の2がOculusブラウザを使っているそうです。
スマートフォンとのシームレスな連携を考えると、UnityやUnrealもよいが、Webであれば一環して使えるので前向きに考えているそうです。
FacebookはReact.jsを推奨してますし、自然な気がします。講演中はReactベースでVRコンテンツを開発するためのライブラリ、「React 360」も紹介していました。
React 360 · Create amazing 360 experiences
まだよく調べてませんが、Oculus向けであればわりと色々できそうな印象を持ちました。
2. FacebookアプリとOculusブラウザ連携により、360度画像/動画の視聴が簡単にできるようになる
講演最後に表示されたサマリースライドの1に記載の通り、FacebookはWebXRや360写真/動画を使った方向に前向きです。
取り組みの一例として、 Facebookアプリ(スマホ)やFacebookページでは、360度写真/動画を手軽に保存できる機能 (Save to VR)と、保存結果をOculusブラウザで手軽にみられる機能を紹介していました。
前者の保存機能は、iOS、AndroidのFacebookアプリですでに入っていました。以下はiPhoneのスクリーンショットです。 (それぞれのアプリは2019/5/3時点で最新版)
次に、Oculus Goのブラウザを開いてみました。講演で紹介された通り、Oculus ブラウザのトップページにはFacebook、Instagram、You Tubeなどのリンクが表示されています。
ここでFacebookアイコンを選ぶと、Facebookに自動ログインできます。メニューから先ほどスマートフォンで保存した360度画像を表示させてみましたが、エラーがでて表示できませんでした。
講演では、使用時期について言及がありませんでした。もしかすると私のOculus Goのバージョンが古いのかもしれません。参考までに現時点のバージョンを記載します。新しくなることで使えるようになる可能性があります。
バージョン:3.60.36.146022136
ランタイムバージョン:3.12.28.147686067
OSバージョン:256880.5240.0
3. Oculusブラウザトップページに表示されやすくするため、自分のWebXRコンテンツの登録申請が可能になる
以下のURLから自分のWebXRコンテンツURLの登録申請ができるようになりました。
WebXRには検索エンジンがないので、とだけしか言われてませんでしたが、おそらくGoogleのDiscoverのように、FacebookがWebXRコンテンツを管理し、個人に最適化したWebXRコンテンツをトップページに表示するという狙いだと思います。
参考:Google Discover - Search Console ヘルプ
4. おわりに
だんだんとWebXRを使う動きが広がっていると思いました。昨年からBabylon.jsの動向を追っているので、Web技術が盛り上がるのは嬉しいことです。
先日注文した Oculus Questが届いたら、UnityだけでなくReact 360、Babylon.jsでの使い方も色々調べてみようと思います。