先日、Azure Spatial Anchorsの使い方を調べました。
公式ドキュメントを元に、Azure Spatial AnchorsをiOSとAndroidで試してみた - CrossRoad
数日後、Azure Portalにログインしたところ、1日約200円のペースで課金されており、原因はAzure Spatial Anchorsに使ったCosmosDBでした。今回はAzure Spatial Anchorsを使ったときのコスト全般をまとめました。
なお、今回の記事は、前回の記事の内容を既知として書いております。
- 1. Azureクレジットを消費するのは、実質CosmosDBのみ
- 2. CosmosDBは何もしなくても約200円が消費された
- 3. Azure Spatial Anchorsを1回使うと約0.5-0.7円課金された
- 4. おわりに
1. Azureクレジットを消費するのは、実質CosmosDBのみ
下記はAzure Portalにログインし、「コストの管理と請求」、「コスト分析」の順に選択すると、Azureに課金した金額を確認できます。
3付近の通り、実質100%Azure CosmosDBが占めています。
2. CosmosDBは何もしなくても約200円が消費された
先ほどの画像の通り、課金された金額のグラフをみると、2/27頃より約200円で固定され、3/11で0円に戻っています。これは2/26頃にCosmosDBを立ち上げ、3/10に消去したためです。
私がCosmosDBを今まで使ったことがなく、料金体系についてはよくわかっていません。ただ、下記の記事を見る限り、最低月額料金がかかるようです。
Request Unitの略で、この数値が性能であり課金単位となります。
後述するデプロイ方法により、最低に指定できる値が400 RUか1,000 RUかの2パターンあります。400 RU=約2,943円/月が最低金額になります。
今回はチュートリアル通りに構成しただけですが、この構成だと、約200円/日が課金されるようですね。
3. Azure Spatial Anchorsを1回使うと約0.5-0.7円課金された
下記はAzure Spatial Anchorsの検証向けにCosmosDBを立ち上げていたときのAzureクレジットの課金額です。
表の通り、3/4に検証をしており、この日だけ金額が上がっています。正確な数は覚えていませんが、iOSとAndroidスマートフォンを使ってAnchorの登録や呼び出しを10数回試しました。仮に15回とすると、下記の計算結果より1回当たり0.54円となります。
(201.6 - 193.5)/15 = 0.54
3/10にcosmosDBが入っているResource Groupを消去しました。時間課金のため、2/26と3/10は使用時間分だけ課金され、他の日よりも少し少ないのだと思います。
4. おわりに
今回算出したコストは、CosmosDBの構成によって多少前後すると考えられます。1つの目安として考えていただければと思います。