先週、Windows11が正式リリースされました。
Windows 11 - release information | Microsoft Docs
私は普段Macを使っているので、Parallel DesktopがWindows11対応という情報をみて、Macで試すことにしました。
調べてみると、M1 Macで試した報告は見つけられたのですが、Intel Macでのインストール手順は見つけられませんでした。
最終的にIntel MacでWindows11をインストール、動作させることができましたが、途中で何度かうまくいかないところがありました。
そこで、今回は詰まったところと解決方法を整理しました。
環境
・Parallel Desktop 17 for Mac (Pro Edition: バージョン 17.0.1 (51482))
・Mac OS 10.15.7 (Intel Core i9)
・Windows11 Pro
1. Parallel DesktopでWindows11をインストール方法はいくつかある
(1) Parallel Desktopの仮想マシン構成時に表示されるWindows11のイメージを選択する
インストールアシスタント画面の「新規」で、「DVD/イメージファイルからWindowsその他OSをインストール」>「続行」を選択するとこのような画面になり、Windows11のイメージファイルを指定できます。
(2) MicrosoftのWebサイトからisoファイルをダウンロードする
このサイトからisoイメージをダウンロードします。
少しわかりづらいですが、「ダウンロード」ボタンを押しただけではダウンロードは始まりません。ページの下にある言語を指定してから「ダウンロード」ボタンを押す必要があります。
このisoファイルは、先ほどの (1) の画面で「手動で選択する」を選んでisoを直接指定して使うことができます。
(3) Windows10をインストールしてからWindows Insider Programを有効にして、Insider ProgramからWindows11をインストールする
Windows Insider Programに登録すると、正式リリース前のWindows機能を試すことができます。Windows10のInsider Programに入ってからWindows11にアップグレードできることは確認できました。
Windows Insider Programは、何百万人もの Windows の最大ファンのコミュニティで、最新の情報をいち早く見ることができます。Windows Insider は、Windows Insider Preview ビルドと呼ばれるプラットフォームのプレビューを実行して、フィードバックを送信し、直接弊社のエンジニアと Windows の未来を形成していきます。
引用元:Windows Insider
Windows Insider Programの登録方法は、例えば以下の記事を参照ください。
Insider Programへの登録後、Windows11へアップグレードするには、設定の中にある更新を何度かチェックしているとWindows11のアップデート用データが降ってくるので、あとは指示に沿って操作すればWindows11にアップグレードされます。
補足:Insider Programなので、ここで使えるWindows11は正式リリースのWindows11とは異なるので注意してください。
2. TPMチップはデフォルトでは見えないので、デバイス構成から自分で追加する必要がある
Windows11の要件に書いてあるので当たり前ではありますが、Windows11のインストールにはTPM対応ハードウェアが必要です。Parallel DesktopではWindowsをインストールするときのハードウェア構成を指定することができます。
ただし、仮想マシン作成時のハードウェア構成にはTMPチップが含まれていません。
そこで、この画像のように、[1] デバイス > [2] + の順番で選択して、TPMチップを追加します。
この設定を行なってからWindows11のインストールを始めると、あとは自動で進みます。
もし、この設定を実施しないでWindows11のインストールを始めると、このようにエラーが出てインストールが進みません。
3. おわりに
Intel Macでも無事にインストールすることができました。ちょっと使った感じでは特に問題はないですが、Windows11を動かすとファン回転が凄くなりますね。Intel Macのお約束かもしれません。