CrossRoad

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Babylon.js 公式ドキュメントで紹介されているheyVR.ioについて

これは「Babylon.js アドベントカレンダー2024」の10日目の記事です。遡って書きました。

Babylon.jsの公式ドキュメント にはいろいろな情報があり、Community Extensionsというコーナーもあります。

そこには、Babylon.jsと他のライブラリやサービスを組み合わせたものが紹介されています。

今回は、そこで紹介されているheyVR.ioについて簡単に調べてみました。

1. heyVR.ioとは

下記に書かれている通り、WebXRのゲームをプレイできるプラットフォームです。

heyVR.io is a publishing platform for WebXR games, giving you access to a global audience of hundreds of thousands of players across multiple devices.

参考
https://doc.babylonjs.com/communityExtensions/Babylon.js+ExternalLibraries/BabylonJS_and_heyVR/

ここにアクセスします。

heyvr.io

Top page of heyVR.io

アカウントを作ると実際にプレイできます。ざっと見る限り、プレイ自体は無料のようです。

たとえば、Immersive Web Emulatorを使えば、プレイ風景をPCでも確認できます。

Sugar Mess on heyVR.io

Immersive Web Emulatorについてはこちらもご参考ください。

www.crossroad-tech.com

また、heyVR.ioには"heyVR Coins"という、このプラットフォーム向け通貨があります。

In game content of heyVR.io

これはheyVR.ioで公開されている特定のゲーム向けアイテムです。5 USDで100 Coins (たくさん買うと少し割引あり) をあらかじめ購入し、Coinsで決済すると、ゲーム内で使えるようになります。

たとえば、上のスクリーンショットでは、HoverFitというゲームの中で "Holidy HoverSuit" というアイテムが 50 Coinsで購入できる、ということになります。

2. heyVR.ioの運営会社

Player One GmbHというドイツにある会社のようです。

heyvr.io

heyVR.ioを運営しつつ、コミュニティとして盛り上げたいとのことです。

3. heyVR.io向けゲームの開発方法

heyVR.ioでゲームを公開するには、JavaScript/TypeScriptで書く、あるいはWebGLビルドする方法があります。

heyVR.ioのBlogsには開発手段が10個紹介されており、その中にBabylon.jsも入っています。

WebXR development methods

Magnum、MetaVRse、react-three-fiberは初めて知りました。

heyVR.io向けのSDKドキュメントはこちらからアクセスもできます。アカウントが必要です。

developer.heyvr.io

あとは、いくつか開発Tipsも紹介されています。

マルチプレイゲームを作るためのセッションサーバの処理の書き方
https://heyvr.io/blog/article/migrating-from-peerjs-to-heyvr-arena

UnityからWebXR対応したWebGLビルドをする方法
https://heyvr.io/blog/article/exporting-unity-games-to-webxr

4. おわりに

ゲームの数はまだあまり多くないのですが、WebXR特化のプラットフォームは珍しいですね。