CrossRoad

XRを中心とした技術ブログ。 Check also "English" category.

xR with Anything Meetup #05の気になった講演をまとめてみました

xRAM (クラム と読みます) というコミュニティの第5回目のミートアップがありました。

xRAMは技術紹介、共有だけでなく、XRに興味ある企業・クリエイターが集まり交流できることを目指しているコミュニティです。

XRを実際に活用したイベントや、活用方法や技術を中心に興味があるところをまとめました。

1. xR with Anything Meetup #05とは?

イベントページの説明を引用します。

オンライン/VR空間でIT、xRやクリエイティブの面白い技術やノウハウを気軽に発表/展示できる勉強会です。
XR、Web、クリエイティブ、マーケティング、AI等々、ITや科学の面白い技術やノウハウを気軽に発表/情報共有/交換。 または、クリエイターやエンジニアとの交流や自作アプリやシステム、創作物をのお披露目ができる場としての定期イベントです。(技術書典的な内容をプレゼンするイベント) ◤ イベントハッシュタグ #xram81◢ 
登壇ジャンルは技術書典の出展ジャンルに準拠します。発表ジャンルで迷われるている方は @xR_NakanoHito までご連絡下さい。【参考】技術書典
エンジニアやデザイナー、マーケターだけでなく、モデラーやアーティスト、ライター、イベンター、PMそれ以外の方や初めてお越しになる方も、お気軽にご参加下さい。

引用元:xR with Anything Meetup #05 - connpass

connpassで表示されているコミュニティ参加人数は449人でした (2021/9/19時点)。

メイン会場はclusterです。ライブ感があってかっこいいですね。

ゴースト機能があって少なめに見えますが、主催者の方に確認したところ延べ216人が参加されたそうです。

Conference room of xRAM #5

2. 聴講したLT

全講演大変興味深かったのですが、特に興味があったものについてまとめました。

2.1 VRDJイベントと昨今のVRDJシーンのご紹介

発表者:ZERØ(ぜろ)→next DJ:TBA (@kaketemowattemo) | Twitter

・VRDJとは?

  • VRSNS上でDJを行うこと、あるいはDJ自身のこと
  • 「TopazChat」というシステムを使用して、VRSNS上に直接映像と音声を配信する

TopazChatについてはこちらを参照ください

github.com

・代表的なDJイベントを紹介 (日本人運営のもの)

  • クラブ&バー 羽休め

  • MODAY RELEIF

  • 火曜ドラムンベース部 (#火ド部)

  • Quest Danceparty Club

  • VRC電音研

  • Novice

  • Virtual Dream Evil

  • Sunday Live Party

・VRDJイベントは、だんだん増えている。週末には5, 6個のイベントがかぶることも珍しくない

・海外からの参加者も多く、国を超えた交流の場としても活躍している

・リアル世界のDJからも注目されている

・イベント確認したいときはVRC Music Event Calendarがおすすめ  

補足:自分のGoogle カレンダーにイベントが追加されます。自分のカレンダーから削除することもできます。

ホーム | VRChat Music Event Calendar

まずは確認という場合、告知アカウントでチェックする方法もあります。

twitter.com

2.2 ZOOMイベントにアバターで参加してみた話

発表者:AKILUX🧹マジカルサバト 8/1~8/5 (@akiluxmml) | Twitter

発表者の所属するコミュニティ

osaka-driven-dev.connpass.com

アバターでZoom参加する方法を紹介

VRoid Hubでアバターを作る

Luppetで身振り手振りができるようにする

OBS Studioを使って仮想カメラを立ちあげて、Zoomが仮想カメラを使えるようにする

・Zoomで仮想カメラを読み込む

補足:
以前、vMagicMirrorを使ってZoomに参加する方法をまとめました。

www.crossroad-tech.com

2.3 10/10 VRCC2の公示/HMDメーカーと連携 (法人協賛LT)

発表者:NPO法人バーチャルライツ (@NPO_VR) | Twitter

・VR Citizen Conference (VRCC) の紹介

  • 10/10に開催

  • テーマはVRと教育

・寝ながらVRデバイス「Half Dive」についても少しだけ紹介。今後体験レポートを出しますとのこと

補足:
10/10,11はデジタルの日

digital-days.digital.go.jp

HalfDiveのプレスリリースと、NPO法人バーチャルライツと提携した活動について言及

prtimes.jp

2.4 SocialAR 自由なARを目指して

発表者:なつき (@natsuki_m777) | Twitter

speakerdeck.com

・MineCraftのAR版を作りたい

・3DCGモデルの配置にはProject PLATEAU、緯度経度の情報は国土地理院提供のデータ、位置合わせにはCesiumを使用

・仕組み (スライドより引用)

Social AR system configuration by natsuki_m777

・いくつか課題があるが今後も検討していく

2.5 「VR空間と法律」開催経緯とNeosVRのメンターについて

発表者:銀鮭 NF3完成 (@sirojake) | Twitter

(2021/9/28修正:発表者の方の名称が間違っておりましたので訂正いたします。申し訳ありません)

2つの話を発表

(1)
「VR空間と法律」とは、cluster上のイベント。知人の弁護士さんと開催。

参考:本発表で紹介された橋川法律事務所の動画 www.youtube.com

(2)
6/17よりNeosVRのメンターに就任とのこと

2.6 cluster を使った勉強会イベントを開催してみての知見と所感

発表者:おかしょい (@okashoi) | Twitter

www.slideshare.net

・2020年4月から、Webエンジニア勉強会inVRで開催。プラットフォームとしてclusterを使用

study-in-virtual.connpass.com

・勉強会の準備手順などの詳細をGitHubに記載

GitHub - fruitriin/WebEngineerStudyInVR

たとえば、振り返り事項は以下 振り返りYWT-01 · GitHub

2.7 コロナ禍におけるオタサーのオンライン広報活動について

発表者:WALTの同子 (@w_walt) | Twitter

speakerdeck.com

・早稲田大学アニメーション同好会。1978年大学公認。アニメランキングの作成、会誌の発行が主な活動内容。

・コロナ影響により従来の活動形態を切り替え。キャラクターモデル作成、YouTubeでの広報、部室を再現してclusterでの新歓活動、NEOKETへの参加など。

3. おわりに

XR系のミートアップは基本的に技術的な取り組みの発表が多いですが、XRAMはXRをどう使っているかの発表が多いです。私はどちらかというと前者側なのでどう使っているかについてはとても興味を持って聞いています。
あと、VRDJやVRダンスなどは現実で体験することが多かったですが、VRでも広がりつつあるようです。個人的にはVRとはあまり相性がよくないのかと思っていたので意外でした。
次回も楽しみにしています。