前回参加したxRAM (クラム と読みます) というコミュニティの第4回目のミートアップがありました。
xRAMは技術紹介、共有だけでなく、XRに興味ある企業・クリエイターが集まり交流できることを目指しているコミュニティです。
今回は全ては聞けなかったのですが、XRを実際に活用したイベントや、活用方法などを中心に興味があるところをまとめました。
1. xR with Anything Meetup #04とは?
イベントページの説明を引用します。
オンライン/VR空間でIT、xRやクリエイティブの面白い技術やノウハウを気軽に発表/展示できる勉強会です。
XR、Web、クリエイティブ、マーケティング、AI等々、ITや科学の面白い技術やノウハウを気軽に発表/情報共有/交換。 または、クリエイターやエンジニアとの交流や自作アプリやシステム、創作物をのお披露目ができる場としての定期イベントです。(技術書典的な内容をプレゼンするイベント) ◤ イベントハッシュタグ #xram81◢
登壇ジャンルは技術書典の出展ジャンルに準拠します。発表ジャンルで迷われるている方は @xR_NakanoHito までご連絡下さい。【参考】技術書典
エンジニアやデザイナー、マーケターだけでなく、モデラーやアーティスト、ライター、イベンター、PMそれ以外の方や初めてお越しになる方も、お気軽にご参加下さい。
引用元:
xR with Anything Meetup #04 - connpass
connpassで表示されているコミュニティ参加人数は414人でした (2021/8/20時点)。
メイン会場はclusterです。ゴースト機能があって少なめに見えますが、実際は60人近くが参加されているそうです。
追記:延べ来場者数は136名とのことです。
レポートありがとうございます!
— 中野 人史 #vrk5 #xRAM 運営 (@xR_NakanoHito) 2021年8月22日
04が確定数 延べ来場者数が136名
大型のライブイベントと21時のクラスター系の勉強会と重なったのが正直辛かったですが100名切らなかったのは良かったです
03が148名
最大が02の240名で
200-300代を発展維持していきたいです
目指すは500代! pic.twitter.com/tCkWtl7XNE
2. 聴講したLT
全講演大変興味深かったのですが、特に興味があったものについてまとめました。
2.1 VR演劇について
発表者:田中桔梗(ききょうぱんだ)@VR文化アンバサダー&VR歌劇団座長VTuber (@kikiki_kikyo) | Twitter
発表者の「ききょうぱんだ」さんは「ぱんだ歌劇団」という劇団の主宰者
VRを使った演劇には2種類ある。
(1) 実写を撮影したものをVR空間で見る
(2) 演者も観客もVRの中
・ぱんだ歌劇団は(2)に相当。アバターを使って、VR空間の中で演技をするもの。
・VR演劇を推奨しているのはなぜか?
理由1:取り組みの敷居が低い。実際の演劇は衣装、劇場、チケットなど多数のお金がかかる。しかし、VR演劇であればVR関連技術があればあまりお金かからずやれる。また、これまでは劇団は東京にあるけど自分は東京に住んでないので参加できない、、のような地理的制約もあったが、VR演劇であればその制約もなくなる。
理由2:演技の幅が広がり。アバターを使うことで、人間ではないキャラクタでも演技ができる。実際の人の性別、年齢、体格に関係なく演じることができる。
PVがYouTubeで公開されていました。演者も観客もアバターというのは新しいですね。
2.2 パラレルマーケットの精神
発表者:あおみ|パラケット9/4 (@AomeeVR) | Twitter
・VR空間での個人クリエイター向け作品展示「パラレルマーケット」の紹介
・VR空間での展示会は他にもたくさんある
・他とは違う点
(1) 有志による運営(営業的なものはない)
(2) 運営チームが20人くらい。有志運営としては規模が大きい
(3) 入稿関連ツール、運営システムを無償公開
パラレルマーケットは、2021/9/4〜9/12に開催予定
www.paraket.jp
2.3 VRMの紹介&VRM勉強会
発表者:とりすーぷ (@toRisouP) | Twitter
・VRMとは?
詳しくはこちらに説明あり。
「VRM」はVRアプリケーション向けの人型3Dアバター(3Dモデル)データを扱うためのファイルフォーマットです。glTF2.0をベースとしており、誰でも自由に利用することができます。
また、Unity向けのVRMファイルの読み書きを行うC#による標準実装(UniVRM)がオープンソースで提供されます。
・VRMの策定・開発・普及を目的とした団体として、「VRMコンソーシアム」がある
・まだver0.X系。1.0になることで今の仕様が読めなくなる可能性はある
補足:ver1.0betaが出ていました
・VRM勉強会を過去数回実施。まだ時期未確定だが今後も開催予定
2.4 バーチャル魔法市3について
発表者:狐ン@魔法市クラファン&参加者募集中! (@kon_acc) | Twitter
・魔法がテーマの展示会。出展者が「魔法」と思ったらなんでもOK
・これまでに2回開催
魔法市~region(jp)~nonce(a8e13764-adc4-4824-bea1-828f1c7425ce)) (VRChatのワールドのURL)
魔法市2~region(jp)~nonce(b73428f8-0da7-4211-b1b6-e3f4cecd8272)) (VRChatのワールドのURL)
こちらにわかりやすい解説記事あり
2.5 ワンコインマーケット
発表者:鈴蟹/鈴木かに美🦀 (@bell_kani) | Twitter
・ワンコインマーケットとは、100円均一の即売会。「VR百均」
・3Dモデルが中心。画像やパーティクルもある。
・VRChat上で開催
・なぜ「ワンコインマーケット」を作ったか?
→VR空間即売会は年々クオリティが上がっている (これはよいこと)。その結果として、初心者の出店ハードルが高くなる
・100円均一のアプローチ
→100円ならば、、という安心感と利益率が低いのでプロが参入しづらい (=初心者が参加しやすい)を狙っている
・2021/8/28〜9/12まで開催予定
2.6 VRと選挙啓発
発表者:大田区議会議員おぎの稔(無所属)議員系Vtuber🛫🏭 (@ogino_otaku) | Twitter
・大田区議会議員の荻野稔氏による発表。
・今の選挙の仕組みは「固い」 (面白みがない) 。置き去り感がある。多くの人に興味を持ってもらうために、VTuberを駆使したプロモーションムービーを作成 (2021/7/4の東京都議会選挙向け)
3. おわりに
XRに関する技術がどんな形で使われているかを知ることができてとても勉強になりました。VR空間のマーケットについては、前回の#3でも「マジカルサバト」、「Neos Festa」の発表があり、どんどん増えているのですね。
また、荻野議員が選挙を良い方向に変えようとされているのも初めて知りました。次回も参加したいと思います。