先日、ARコンテンツを作るオーサリングツールの紹介をしました。
これらを調べる中で、UnityMARSについても調べていたのですが、先日その内容がUnity Pro Tipsに掲載されたので、簡単に紹介したいと思います。
1. Unity Pro Tipsとは?
Unity社が公開しているブログです。Unityの使い方に関する知見がいろいろと書かれています。
Unity Pro Tips – Unity for Pro
いくつか紹介します。
2. UnityMARSとは?
Unityが2020年6月のUnity Berlinで発表した、UnityでARコンテンツを作る仕組みです。コードを書かなくてもARコンテンツが作れること、Simulation Viewにより動作させたい部屋の3Dモデルを配置すれば、実機で動作させたときの見え方を事前確認できる機能などがあります。
UnityのPersonal/Plus/Professionalライセンスとは別に、ライセンス費用がかかります。最初の45日は無料で以後は72000円/年・シートのライセンス料がかかります。
引用元:Unity Store - Unity MARS 設定プラン
UnityMARS自体、考え方が少し独特です。その辺の基本的な考え方、使い方は、Unityの高橋さんという方の解説動画がわかりやすいです。
公式ブログでも、UnityMARSの解説、新機能紹介などがあります。
MARS Archives - Unity Technologies Blog
3. Unity Pro Tipsで寄稿した記事について
2つの記事を掲載いただきました。
■1つめ
forpro.unity3d.jp
UnityMARSの基本的な考え方をはじめ、Simulation Viewで新しい環境を作る方法、Simulation Viewを使ってナビゲーションできる仕組みについて書きました。いずれも公式マニュアルだけではうまく理解できなかったところを中心に解説しています。
■2つめ
forpro.unity3d.jp
UnityMARSには2020年11月時点で7つのテンプレートがプリセットされています。これらのテンプレートには、UnityMARSでできることが初めから入っているので、テンプレートをベースにすることで、どんなことができるのかを理解することができます。
この記事では7つのうち最も複雑なTraining Factoryテンプレートに注目しました。Training Factoryは工場での装置の作業手順をARで示すというデモコンテンツで、Step1、Step2、Step3、、のようにステップ別に表示が切り替わるようになっています。また、タブレットやHMDでのレスポンシブ対応も入っています。
この記事では、Training Factoryの表現をベースにして、ARコンテンツをステップ実行させる方法、レスポンシブ表示させる方法などを解説しています。
4. おわりに
これらの記事を書いた時点では、UnityMARSについて、最初の一歩を試した以上の情報があまりありませんでした。UnityMARSに興味ある方は、ぜひご覧ください。