タイトルにひかれて参加してみました。どの発表もとても勉強になることが多く、発表内容に関連情報を追記しながらまとめてみました。
※諸事情で途中から参加できなかったので、参加できたところまでを書いております。
以下の方の記事では全発表が書かれているので、こちらもご参考ください。
1. VRカタリアウとは?
イベントページの説明を引用します。
5分でテーマの「日本をバーチャルで盛り上げる」を語る
「VRカタリアウ」 バーチャル年末企画。 本イベントは、テーマにそって主要VRSNSの有志による5分LT+後半にテーマについて登壇者達一堂になって語り合い深掘りする2部構成になっています。
※LT(ライトニングトーク)は短い時間でプレゼンテーションを行うというものです。
引用元:VRカタリアウ @cluster 2020 - connpass
おもにVRSNS (VR空間でのソーシャルネットワークサービス) で活躍されている方が中心にお話されるイベントです。
ここでも紹介されています。
主催はxRAM (xR with Anything Meetup)です。
xRAM (xR with Anything Meetup) は、バーチャル空間やオンラインのウェビナープラットフォームを利用し、xR with Anything(xR及びxR以外の発表など)を気軽にどなたでも発表できるイベントを企画/運営しているコミュニティです。 基本的にオンラインでの開催となります。
メイン会場はclusterです。会場の様子です。
会場内をYouTubeLive配信することで、YouTubeでも視聴できるようになっていました。また、VR空間にYouTube画面を投影することで、VRChat、SHOWROOMなどをサテライト会場として利用することもできたようです。人によってよく使うサービスが異なることに配慮されているのだと思います。
イベントは2部構成で、第1部が5分ごとのLTです。その後スポンサーの方の紹介と続いて、第2武は発表者の方同士のトークイベントでした。
ここでは私が聴講した6個のLTについて解説いたします。
2. 聴講したLTの概要
2.1 LT枠1 「日本中でVRムーブメントを巻き起こす!アルトデウスがビヨンド東京クロノス!」
発表者:岸上健人(キシガミ ケント)氏 /VRゲーム
岸上健人@12/4アルトデウスBC発売! (@tokimekishiken) | Twitter
・バーチャル世界はグローバル市場。
・Oculus製品向けの新作ゲーム「アルトデウス」は、アメリカのゲーム要素を入れつつ、日本らしさを全開にした
・海外のメディアレビューでも絶賛
・日本をバーチャルで盛り上げよう!
ちなみに、前作の「東京クロノス」に関するイベントでお話されたことについてもまとめたことがありました。変わらずの熱意ですごい方だなと思います。
2.2 LT枠2「VRChatのクリエイター文化の話」
発表者:坪倉輝明(ツボクラ テルアキ)氏 /メディアアーティスト
坪倉輝明@メディアアーティスト (@kohack_v) | Twitter
・VRChatとは、単なるSNSではない。クリエイター向け学習プラットフォーム(※諸説ありますとのこと)
→アバターアップロード、ワールド制作にUnityが必須。きれいな3Dモデルを作るにはモデリング技術が必要。このようにVRChatを楽しむうちに色々なスキルが学べる
・VRChatには多数のクリエイターがいる。バーチャルマーケット5では1700以上のサークルが出展予定 (=少なくとも1700人のクリエイターがいる)
補足 : バーチャルマーケットとは、VR空間でデジタル商品/リアル商品 (一般的な通販サイトに飛んで購入手続き)を売買できるマーケットです。バーチャルマーケット5は2020/12/19〜2021/1/10まで開催されます。
・VRChatで使用できるアイテムが売買できるサイト「BOOTH」では、月100万円以上売り上げるクリエイターが70人近くいる(坪倉氏調べ)
・VRChatで得られるスキル
2.3 LT枠3 「VRChatのイベンターになってた話」
発表者:ぴゅあ吉氏 /VRChat
ぴゅあ吉@クロスマーケットセカンド2021年2月20日 (@N0V360) | Twitter
・QuestでもVRChatができるようになったが制約が多い。そのため、PC版VRChatでしかできないイベントが多い。
・そこで、Questでもできるイベントを立ち上げた。例えばQuestラジオ体操を主催。500回以上の参加者。毎日60-100名
・バーチャルマーケット(PCのみ利用可)に対して、Oculus Quest1/2で参加可能なクロスマーケットを立ち上げ。
・次回の2回目は2月20-28日に開催予定。クラウドファンディングで資金が集まったので、スタッフ費用、会場構築費用などにあてたり、今後の協賛者のために使用予定
・VRで経済を回す!
2.4 LT枠4 「0から∞にcluster世界」
発表者:るーしっど∞ 氏 /cluster
・clusterの魅力を紹介
・clusterの有名どころ(2019)
・VRライブイベントのいいところ。バーチャルなので距離感が近くてもよい。
・clusterの有名どころ(2020)
・clusterのいいところ
(1) スマホがあればとりあえず参加できる(気軽にVRが体験できるという意味でとても大切)
(2) PCVRユーザ、スマホユーザが同じ空間に入れる
2.5 LT枠5 「RecRoomの歩き方」
発表者:HIRO(ヒロ)氏 / RECROOM
HIRO@JPN (@00odango00) | Twitter
・RECROOMとは、ゲームを軸にしたVRSNS。ダーツ、サッカー、ボーリング、サバイバルゲーム、アスレチックゲームなど、いろいろなゲームが遊べる
・マルチデバイス対応。また、異なるデバイス同士でも遊べるクロスデバイス対応
・クリエイト機能により、ワールドを自分あるいは仲間と共同で作ることができる。
補足:こちらのサイトが唯一?の日本語によるRecRoomの情報サイトです。
VRソーシャルゲーム RecRoomに関する情報を発信します - RecRoomガイド
・さらに、作ったワールドをゲーム内通貨で販売可能
公式HPでの説明
日本語のメディア「MoguLive」での記事
www.moguravr.com
・RecRoomはまだ日本人が少ない。そこで、RecRoom Japanというグループを作った。毎週イベント開催中
2.6 LT枠6 「メタバースで実現した最新鋭のクリエイターフェスティバル」
発表者:オレンジ/NeosVR
・NeosVRを使ったVR空間内の展示イベント「Neos FEST2」を通じて、NeosVRを紹介
第2回『Neos Festa』開催決定!!🎉
— オレンジ (@mikan3134) November 13, 2020
アプリ、絵画、音楽、アバターなどあらゆるものを出展できるイベントです!😉
(Neosに関係なくてもオッケー)
なんと外部サイトを介さず会場でアイテムを配布できます😳
12/12(土)開会🎊
出展申請はこちら!👇https://t.co/doG2eO3172#NeosVR #NeosFesta pic.twitter.com/T9A6CKJrKS
補足:
・NeosVRの公式HP
・NeosVRの日本語Wiki
NeosVRは、VR空間を作ったり、空間の中で別のプレーヤーと共同作業ができるようです。表現が難しいですが、コミュニケーション+クリエイト機能がある仕組みというところでしょうか?
・NeosVRを使うと、どんなものでも展示できる
・NeosVRを使うと、制作が全てVR内で完結する
・NeosVRは、現時点では購入システムはない。しかし、Object IDシステムを導入検討中。NeosVR内の全てのオブジェクトに対して、ライセンスを発行し、誰が作った、どんなことができるかを指定できるもの。
補足
発表中で紹介されたGithubのリンクはこちらです。
このリンクは2018年、以下の2020年8月のVRM関係の投稿をみると、Object IDシステムはまだ搭載されていないようです。
github.com
・KFCというゲーム内通貨がある。ゲームを実行するとゲットできる
補足
NeosVRのゲーム内通貨については、以下の記事にわかりやすく書かれていました
・毎週火曜日に初心者案内デーを開催中
Neos VR初心者案内デー、今回で20回目で~す2⃣0⃣✌️#NeosVR https://t.co/3prTE5RI0q
— オレンジ (@mikan3134) August 25, 2020
補足
アドベントカレンダーもわりと埋まっておりました。
3. おわりに
今回のイベント、技術的に勉強になるというのももちろんあったのですが、VRを通じたマネタイズに関する話がいくつかあったことがとても印象的でした。
個人的に、特にRecRoom、NeosVRが気になりました。今回のご発表者のように日本語の情報がたくさんありますし、今後機会みて少しずつ勉強してみようと思います。