2018/10/15-18の期間で開催されたAdobe Max 2018の中で、新しい動画編集ソフト「Premiere Rush」が発表されました。
アドビ、Adobe MAX 2018で次世代のAdobe Creative Cloudを発表 | Adobe
今回はPremiere Rushでできることや、既存のPremiere Proとの違いを整理してみました。
- 1. Premiere Rushとは?
- 2. Premiere Rushの代表的な機能
- 3. Premiere Rush iPad版とPC版の違い
- 4. Premiere Pro、 After Effectsとの違い
- 5. 終わりに
1. Premiere Rushとは?
Premiere Rushは動画編集ソフトです。モバイル向けを意識しているためか、非常にシンプルな構成です。Premiere Proを知っている私からすると、特にそう感じました。
Adobe Creative Cloudを持っていればすぐに使うことができます。コンプリートプランであれば追加料金不要で、単体プランの場合、980円/月です。
Adobe Premiere Rush | Adobeのモバイル&デスクトップ向けビデオ編集ソフトウェア
2. Premiere Rushの代表的な機能
HPに初心者向け、とあるように、初めて動画編集を行う人向けにわかりやすくなっています。海外製品らしく抽象的な機能説明だったので、具体的に書き出してみました。
2.1 動画をカットする
Rushに限らず一般的な動画編集ソフトは、動画ファイルをタイムライン(横軸方向)に並べて、1つの動画にできます。つなげた動画は任意のタイミングで切り取ってつなげることができます。
2.2 動画の一部をコピーする
たとえば、先ほど切り取った動画の範囲を複製することができます。
2.3 字幕を追加
10/25時点では37個のテンプレートがありました。ここから好きなものを選び、配置、編集ができます。
また、Adobe Stock (素材提供サイト)には他のテンプレートがあるようです。
2.4 トランジションを追加
動画の切れ目に使うエフェクトです。10/25時点、初期セットでは3つのみです。
2.5 カラー変更
様々なプリセットにより、見た目を変更可能です。
2.6 動画の位置、大きさ、向きを変更
従来の動画編集ソフトと同様に変更可能です。なお、ここでは動画に動画を重ねてみましたが、こういうこともできます。
2.7 音楽を重ねる
タイムライン上で音楽を重ねることができます。音楽ファイルもタイムラインに乗せることで、再生、停止のタイミングを自由に調整できます。
2.8 書き出す
ローカル、Creative Cloud、You Tube、Facebookなど、書き出し先が色々と設定されています。
3. Premiere Rush iPad版とPC版の違い
ざっと動かしてみましたが、できることは同一です。レイアウトもほぼ同様なので、どちらを使ってもよいと思います。Creative Cloudで紐づいているので、iPadで編集してMacで続きを編集する、のようなことも可能です。
4. Premiere Pro、 After Effectsとの違い
Rushは動画編集ソフトとしての簡易さを最優先に作られています。そのため、例えば結婚式のプロフィールムービーをちょっとこだわって作りたい、ということには利用難しいかもしれません。
5. 終わりに
以前、Premiere Proで知人結婚式向けの動画を作ったことから動画編集ソフトに興味があったので、試してみました。今回書いた通り、さっと動画に字幕や音楽をつけてかっこよくしたい、というときにはよいと思います。
ただ、Rushではテンプレートの範囲を超える表現は難しそうなので、Rushで動画編集に慣れつつ、複雑なことをやりたくなってきたときに、Premiere Proに移行するのがよいと思いました。