CrossRoad

XRを中心とした技術ブログ。 Check also "English" category.

Blenderでテクスチャ付きfbxを出力し、Unityでテクスチャ付きfbxを読み込む方法

最近Project PLATEAUの3DCGモデルを軽量化する方法をまとめており、表示結果の確認のためにUnityも使っています。

ただ、Blenderでfbxで出力するときにテクスチャが入らなかったり、Unityで読みこむとテクスチャが反映されなかったりという問題がありました。色々探しましたが、すぐに見つかる情報が古いものが多かったので、改めてまとめてみました。

動作確認環境
・Blender 2.93
・Unity2019.4.12f1

なお、使用したPLATEAUのモデルは、東京都23区の533936の一部です。

3D都市モデル(Project PLATEAU)東京都23区(FBX 2020年度) - 533936

  • 1. Blenderでfbx出力 (テクスチャあり) する方法
  • 2. Unityでfbx (テクスチャあり) を読み込む方法
  • 3. おわりに
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Project PLATEAUの3DCGモデルをBlenderで読み込むときの進捗率を確認する方法

Project PLATEAUの3DCGモデルをBlenderで読み込んでBabylon.js Editorで簡単にWebXRコンテンツを作る方法を紹介しようと思ったのですが、3DCGモデルが重いため、複数のfbxファイルを指定すると長時間Blenderが固まってしまい、インポート中なのか失敗してフリーズしているのかが分からなくなりました。

そこで、今回はBlenderで進捗を確認する方法を調べました。WindowsとMacでやり方が異なるので、それぞれ書いています。

Blender 2.83 LTS (Windows10 Pro)
Blender 2.93 LTS (MacOS)

  • 1. WindowsのBlenderで進捗を確認する方法
  • 2. MacのBlenderで進捗を確認する方法
  • 3. Tips
    • 3.1 Python Consoleは、Python関係の処理のみが表示される
    • 3.2 Delete処理の進行状況はターミナルに表示されない
    • 3.3 大量のPLATEAUのfbxデータを読み込むと、ログ上のimport completedの後で画面が固まる
  • 4. おわりに
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Blenderで指定したオブジェクトのみを.babylon形式でエクスポートする方法

Babylon.jsの公式HPでは、Blenderで作った3DCGモデルを.babylon形式 (Babylon.jsで再生できるフォーマット) でエクスポートするためのアドオンがあります。

これについての使い方も公式ドキュメントで紹介されています。

doc.babylonjs.com

しかし、ドキュメントの記述がBlender2.79をベースにかかれており、Blender2.8以降では使い方が異なっていました。また、Blenderで作ったオブジェクトのうち、選択したオブジェクトだけをエクスポートする方法がわかりづらくなっていました。

そこで、今回はBlenderで指定したオブジェクトのみを.babylon形式でエクスポートする方法を紹介します。

試した環境
・Blender2.83.6
・Blender2Babylon-2.80x.zip

  • 1. .babylon形式でエクスポートするためのアドオンの配布場所とインストール方法
  • 2. そのまま.babylon形式でエクスポートするとBlenderの全オブジェクトが出力されてしまう
  • 3. Collection単位で指定することで、Selected Objectsと同様の設定が可能
  • 4. おわりに
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3D都市モデル「PLATEAU」から取得するファイルの構成と、Blenderで読み込んで確認する方法

今年の3月下旬に、国土交通省より3D都市モデルについての発表がありました。

Project PLATEAU ver1.0をリリース ―全国56都市の3D都市モデル整備とユースケース開発が完了―

ただ、3D都市モデルの取得場所、データ形式、UnityやBabylon.jsで使うための方法などがうまく見つけられなかったのでまとめてみました。

  • 1. Project PLATEAUとは?
  • 2. 3D都市モデルがダウンロードできる「G空間情報センター」とは?
  • 3. 3D都市モデルのダウンロードページについて
  • 4. 実際に3D都市モデルをダウンロードしてみる
  • 5. UnityやBlenderに入れてみる
  • 6. Tips
    • 6.1 Blenderで指定した3D都市モデルに視点を合わせる方法
    • 6.2 Babylon.js Editorで表示させる方法
  • 7. おわりに
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BlenderアドオンのArchimesh+VRを使って、家の間取りをシミュレーションする方法


2023/1/3 追記

www.crossroad-tech.com

久しぶりに使って、当時やり方がわからなかったtipsをまとめました。よろしければこちらもご参考ください


このブログでは、以前何度かBlenderを紹介しました。

www.crossroad-tech.com

www.crossroad-tech.com

今回は技術と生活が混じりますが、ちょうど引っ越しを考えているときに見つけた、家の間取りを確認したい時に使えるアドオン「Archimesh」について解説します。
また、Blender2.83以降に搭載されたVRモードで試したことも紹介します。

  • 1. 家の間取りをシミュレーションする一般的な方法
  • 2. Archimeshとは?
  • 3. Archimeshで実際に部屋を作ってみました
  • 4. ArchimeshのTips
    • 4.1 Archimeshの使い方にある「Create」タブが表示されていない
    • 4.2 寸法を表示させるには?
    • 4.3 寸法を表示させる操作をしたはずなのに、寸法が表示されない
    • 4.4 微妙な間取りが作りづらいときは?
    • 4.5 人のモデルを表示させるには?
    • 4.6 Archimeshを調べていると出てくるArchipackとは?
  • 5. Blenderの一般的なTips
    • 5.1 ノードベースのエディタを表示させるには?
    • 5.2 テクスチャのサイズを変更したい
  • 6. おわりに
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【2020/6/5 Blender2.83の動作結果追記】Blender2.83αで使用可能になったVR表示機能の環境構築方法をまとめました

先日、以下のツイートを見かけました。

すでに試している方もいらっしゃるようですが、Blenderでの構築方法があまりわかってなかったので、少し詳しく書いてみました。

なお、現在は2.83はα版です。

動作確認環境
・Oculus Rift CV1
・Windows 10 Pro 1903
・Blender 2.83α (1a3928f)


2020/6/5 追記: Blender2.83での動作結果を追記しました。


  • 1. 動作環境
  • 2. 構築手順
    • 2.1 Blender2.83αをダウンロードする
    • 2.2 (Oculus Riftを使う場合) blender_oculus.cmdからBlenderを起動する
    • 2.3 VR Scene InspectionのAdd-onを有効にする
    • 2.4 (サイドバーが表示されていない場合) サイドバーを表示してVRタブを選択できるようにする
    • 2.5 Start VR Sessionを選択して、HMDでBlenderの3D Viewを確認する
  • 3. その他
    • 3.1 【Blender2.83α】Mirror VR Sessionを使うと、Oculus Riftの動きが不安定になる?
    • 3.2 【Blender2.83】Mirror VR Sessionを使ってもOculus Riftの動作は安定
    • 3.3 【Blender2.83α】VR Start Sessionを実行したとき、 Failed to get device information. Is a device plugged in? と表示される場合
    • 3.4 【Blender2.83】VR Start Sessionを実行したとき、 Failed to get device information. Is a device plugged in? と表示される場合
  • 4. おわりに
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Blenderでロボットにボーンとモーションをつけて、Babylon.jsで再生させる方法

今回はBabylon.jsで3Dモデルにアニメーションをつけて再生させてみました。Babylon.jsだけでもオブジェクトの移動(UnityでiTweenを使うようなイメージ)はできますが、ボーンを埋め込んだモーションの実現をソースコードだけで作るのは大変そうです。Babylon.jsの公式HPをみると、Blenderの使用が紹介されていました。

手順はこのようになります。

  • (1) Blenderでボーン埋め込みとモーションを付加
  • (2) Babylon.js向けに出力するプラグインでデータを出力
  • (3) Babylon.jsで再生

試したところ、(2),(3)の情報があまりなく詰まったので、一通りの手順やTIpsを整理しました。

  • 0. Blenderを準備する
  • 1. Blenderでボーンを付加する
    • 1.1 モデルの結合
    • 1.2 ボーンの埋め込み
    • 1.3 Object / Applyの実行
  • 2. Blenderでアニメーションを作る
  • 3. Blender to Babylon.js exporterをインストールする
  • 4. Exporterで出力する
  • 5. Babylon.jsのコードを書く
  • 6. 動作を確認する
  • 7. 終わりに

なお、以下の環境で動作を確認しています。

  • Blender : v2.79 (Mac)
  • Chrome  :68.0.3440.106
  • Babylon.js :v3.2.0
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