Cross Technology

Unity、VR、MR、ARを中心とした技術ブログ

世界初のVRカンファレンス「Japan VR Fest in Cluster」での発表報告

2017/7/22、VR開発者カンファレンスでMRについて発表しましたので、発表内容などをまとめました。

1. Japan VR FestとClusterとは?

Japan VR Fest

日本のVRコミュニティ(旧オキュフェス)が不定期に開催する、開発者同士の発表会です。これまでは会議室やホールでの開催でしたが、今回は初めてclusterの中で発表しました。

Japan VR Fest. 開発者会 in Cluster – JapanVR Fest.

Cluster

「ひきこもりを加速する」をキャッチコピーにした、VR空間の中でコミュニケーションができる仕組みです。空間内に大きなスクリーンがあり、そこにプレゼンファイルを投影することができます。

cluster.(クラスター)|バーチャルイベント空間

今回の発表時の様子です。登壇ステージから撮影しました。5,60人くらいは参加されていたのだと思います。

ClusterによるJapan VR Fest in Cluster会場の様子

2. 発表したもの

この開発者会での発表は久しぶりだったので、自己紹介を兼ねて過去に作ったコンテンツの紹介と、今作っているものを発表しました。

Japan VR Fest 開発者会 in cluster

後半に少し載っていますが、今作っているものは空間的なUI(Spatial UI)をどう表現するかについてです。

3. Spatial UIとは?

明確な定義があるかは不明ですが、空間を使ってコンピュータ情報を表示、制御することと考えています。言葉自体は色々なところで使われています。(「SpatialUI」でGoogle画像検索をすると色々出て来ます)

たとえば、Unityの公式ドキュメントでも言及されています。

VRでのユーザーインターフェース - Unity

ちなみに、私の場合はVRのコンテンツ開発を始めた頃から、Spatial UIのコンセプトとして「Unbounded Space (無限空間)」というものを作っていました。

Oculus Festival in Japan@お台場に出展しました - Cross Technology

ニコニコ超会議2014の超Ocufesで出展しました - Cross Technology

VR空間でWebブラウザを作る - Cross Technology

2015年頃から諸事情でまとまった時間が取れなくなったので、技術ブログ執筆を中心にVR/MRの活動を続けていました。しかし、最近徐々に時間が取れるようになってきたので、Spatial UIの検討を再開し始めました。


4. 今作っているSpatial UI

まずは表示方法をすっきりさせ、ウインドウの枠を除いてみたのが上記の動画です。動画だと文字が小さいように見えますが、自分の目の前で見る分には意外にありかなと思いました。(まだ自分以外の評価ができてませんが)

最初の段階ではウインドウライクな情報を並べたので、次の試みとして、情報の中身の表示方法を考えています。対象としてグラフを試してみました。最近はオープンデータとして自由に使えるデータがあるので、都道府県別の人口を2010-2030年で時系列にアニメーションで示してみたのがこちらです。

youtu.be

空間に直接データを置いて変化を見ることができるので、うまく使えばデータ解析の観点で何かに使える気がしています。データはこちらを利用させていただきました。
都道府県別人口推移|オープンデータ共有&ダウンロード|LinkData

5. 今後について

MicrosoftやUnityが提供するUIではなく、「これをやりたいためのUI」のようなものは、まだまだやれることが多い気がしています。とくにデータの表示・可視化については空間を活かした表示方法として可能性を感じています。まだあまり試せていない操作方法も含め、引き続き進めていこうと思っています。

また、ありがたいことに、困った時に助かったというコメントをちょくちょくいただいており、Unityに関する技術ブログも続けていく予定です。