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PLATEAU SDK for Unity v2.0.0-alpha で追加されたテクスチャ結合を試してみました

PLATEAUハッカソンに参加しています。

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ちょうど昨日にPLATEAU SDK for Unityがバージョンアップされたので、新機能を使ってみた手順や感想などをまとめました。

使用した環境
・Unity 2021.3.28f1
・Mac OS Ventura 13.4

1. PLATEAU SDK for Uniyとは

PLATEAUをUnityで使うためのSDKです。このSDKがあることで、インポートや初期設定などがとても簡単になりました。

2022年12月に公開されています。

CityGMLという形式 (fbxではない) のデータを直接インポートできます。

そういえばですが、2021年に試したときは座標調整などが結構大変でした。

www.crossroad-tech.com

(東京地域限定)
www.crossroad-tech.com

2. 基本的な使い方

2.1 インストール

公式マニュアルによると、2023/7に確認した時点ではUnity2021で始まるバージョンを推奨されていました。私はUnity2021.3.28f1をインストールしました。

インストール | PLATEAU SDK for Unity

ここからtgzファイルをダウンロードします。解凍はしません。
Releases · Project-PLATEAU/PLATEAU-SDK-for-Unity · GitHub

ダウンロードしたtgzをUnityのPackage Managerでインストールします。Package ManagerのAdd Package from tarballを選択します。

Importing tgz assets in Package Manager in Unity

あとは画面の指示に従ってインストールをすすめます。

2.2 ためしに仙台駅のモデルをインポートしてみる

このページに記載の手順ですすめます。

都市モデルのインポート | PLATEAU SDK for Unity

まずはPLATEAU > PLATEAU SDKを選択して、インポート用の専用ウインドウを開きます。

指示の通り「ローカル」を選択するので、PLATEAUのデータは別途ダウンロードして準備します。

PLATEAUデータのダウンロードはここで行います。ダウンロードするときはCity GML形式を選択します。ここの「詳細」からダウンロードボタンが表示されます。

PLATEAU download as CityGML format

www.geospatial.jp

zip形式でダウンロードされるので、zipを解凍します。

Unityに戻り、インポート専用ウインドウで「ローカル」を選択、先ほど解凍したフォルダを指定します。

あとはダウンロードした地域に一番近い基準座標系を選択します。私は仙台周辺を選択したので、座標系も宮城を含むものにしました。

この状態で「範囲選択」ボタンを押すと、Scene Viewに地図が表示されます。端の方ですが、オレンジ色の選択オブジェクトがあるので、これを移動、拡大して、インポートしたい範囲を決めます。地図はマウスホイールすることで拡大表示できます。

Showed map example on Unity and PLATEAU SDK 2.0.0

Expanded map example on Unity and PLATEAU SDK 2.0.0

場所を決めたら、Scene View上の「決定」を選択します。すると、Scene Viewの地図が消えて、詳細なインポート設定画面が表示されます。

Import setting on PLATEAU SDK for Unity 2.0.0-alpha

SDK 2.0.0-alphaでは、テクスチャの結合ができるようになりました。上のようなオプション画面で選択できます。

あとは各種設定を適宜選択して「モデルをインポート」を押すと、インポートが始まります。

一通り終わると、Scene Viewに表示されます。

Imported Sendai station model on Unity and PLATEAU

比較をしていないのですが、テクスチャ結合されているためかScene Viewでカメラを適当に動かしても、問題なくスムーズに動きました。

3. おわりに

次は「PLATEAU-SDK-Toolkits-for-Unity」について書こうと思います。