Cinema Themesとは、カメラのエフェクトを変化させるアセットです。Unity標準機能のImage Effectをベースにしており、見た目を変化させることができます。
0. はじめに - Cinema SuiteとCinema Themesの関係性 -
Cinema ThemesをAssetStoreで探すと、Cinema Suiteというアセットも見つかります。Cinema Suiteとは、制作者が作ったCinema関係のアセットを4種類パッケージにした、まとめ売りの場合の名称です。
この記事では、Cinema Themeに注力しました。なお、アセットストアには、同じ製作元が作ったCinema Themes2というアセットがあります。
全部のファイルを確認したわけではありませんが、Cinema Suiteに含まれている Cinema Themesと、ファイルは一緒に見えました。
もしかすると一部のエフェクトが変わっているかもしれませんが、基本的な仕組みは同一とみてよさそうです。
1. 準備
まずはAsset Storeから購入し、importします。
次に、Image Effectをインポートします。Image Effectとは、Unityが提供している視覚効果です。
これで準備は完了です。
2. 代表的な機能の紹介
他のCinema Suite シリーズに比べると非常にシンプルな構成で、カメラのエフェクトが追加されるだけです。Cinema Themesの機能を使うには、「Window」からCinema Themesを選択します。
(注:私はCinema Pro Camを含んだ統合版の"Cinema Suite"を購入しているので、Cinema Themes単体で入手された場合、他のアセットは表示されません)
ThemesのWindowを開くと、このように様々なエフェクトを選択することができます。
Hierarchy ViewにあるCameraオブジェクトのうち、エフェクトをかけたいカメラを選択して"Apply"をクリックすれば、好きなエフェクトをかけることができます。
いくつか例を示します。
- エフェクトなし
- 19603D16
- DayForNight3D16
- Hackers3D16
基準の風景が青色っぽいので、ベストな例ではないかもしれませんが、だいたいこんな感じになります。他にもあと数十種類はあるので、気になった方はお試しください。
3. 感想
3.1 Image Effectと何が違うのか?
カメラで見える風景に効果を付ける、という意味では、Unity標準のImage Effectと同じです。なので、最初、Cinema ThemesとImage Effectの違いがわかりませんでした。
試しながらわかりましたが、Cinema ThemesはImage Effectの一部の機能を強化したもの、と考えるのがよさそうです。Image Effectには、ブラーを入れたり、微細な霧の効果を出したりと、多彩な表現があります。
そのような表現の中に、Color Correction という機能があります。
Color Correctionは、テクスチャを指定することで、カメラの見え方を変化させることができます。
ということで、Cinema Themesとは、Color Correction用のテクスチャを集め、それをエディタ拡張で調整できるようにしたもの、と考えることができそうです。
3.2 応用範囲
多彩な見え方を表現できるので、応用範囲が広いと思います。
ただ、現状はCameraオブジェクトに一つのEffectをかけるだけで、時間変化とともに別のエフェクトをかける、ということはできないようです。
(少なくともCinema DirectorとCinema Themesにはありませんでした)
もしわかる方がいらっしゃれば教えていただけると嬉しいです。