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OpenXR1.0で公開されたMixed Reality OpenXR Runtimeの準備手順をまとめました

OpenXRという規格があります。簡単に言うと、(主に)VRコンテンツを作る手段、VRのためのヘッドセットが多数あるので、ハードウェア、ソフトウェアの双方の開発を楽にしようという規格です。2019年の3月にバージョン0.9の仕様が公開され、先日1.0になりました。

どのようなものかは以前まとめたこちらを参照ください。

アプリ開発者目線から、OpenXRの発表内容とOpenXR API、Runtimeについて調べてみました - CrossRoad

OpenXR1.0については新しい話が多いので、いくつかに分けて書きたいと思います。今回はWindows Mixed Realityヘッドセット向けの環境構築についてです。

1. 前提:OpenXRを使って開発するには、開発環境のPCにデバイス固有のRuntimeインストールが必要

前回の記事の2.2に書いたように、デバイス別のRuntimeインストールが必要です。

2019/8/2時点では、Microsoft提供によるWindows Mixed Realityヘッドセットと、Collaboraが提供するOpenHMD向けのRuntimeの2種類です。Collaboraについては、前回の記事の3.3を参照ください。

今回はWindows Mixed Reality向けのRuntimeを試しました。

2. Mixed Reality OpenXR Runtimeのインストール手順

こちらに日本語訳付きで手順が公開されています。ここでは詰まった箇所を中心に記載します。

2.1 Windows10を1903以降にアップデートする

設定メニューの更新からWindows1903のアップデートが表示されるのを待つか、以下のリンクより1903のアップデートデータを取得して直接アップデートします。

Download Windows 10 Disc Image (ISO File)

私のPCは1803のままだったので、1903に変更されるまでに1時間近くかかりました。

2.2 Mixed Reality OpenXR 開発者ポータルアプリをインストールする

Microsoft Storeからインストールします。

2.3 Runtimeをactiveにする

Mixed Reality OpenXR 開発者ポータルアプリを開き、"Set as active runtime"ボタンをクリックします。

Mixed Reality OpenXR app

私の場合、Runtimeをactiveにしたのに、"The OpenXR demo scene requires an active OpenXR runtime."というエラーが消えませんでした。

Error of 'The OpenXR demo scene requires an active OpenXR runtime' with Windows Mixed Reality portal

Windows10を再起動、Microsoft Storeアプリから実行、という順番で試したらエラーが消えましたが、どちらの要素が効いたかは不明です。

3. 動作確認

今回はエミュレータで実行しました。Mixed Reality OpenXR 開発者ポータルアプリの"Launch OpenXR demo scene"ボタンをクリックすると、Mixed Realityポータルが立ち上がり、VRモードになります。

4. おわりに

今回、提供された Runtimeとサンプルシーンの実行までを行いました。しかし、この内容だけでは、共通の書き方で複数のデバイス向けアプリを作れる、ということが確認できていません。

その辺りのソースは下記に公開されています。 (前回はOpenXR-SDKという名前でしたが、今はOpenXR-SDK-Resourceが正しいです)

OpenXR-SDK-Source/BUILDING.md at master · KhronosGroup/OpenXR-SDK-Source · GitHub

Cmakeを使ってサンプルが入っているリポジトリから、Visutl Studio向けのプロジェクト再生まではできたので、API Referenceとサンプルコードを見る予定です。