visionOS Engineer Meetupに初めて参加し、発表させていただきました。
興味深かったので、概要まとめてみました。
1. visionOS Engineer Meetupとは
こちらを引用します。Apple Vision Proに関する開発知見の共有を目的とした勉強会です。
visionOS Engineer Meetupは、visionOS及びApple Vision Proに関心を持つエンジニアや開発者を対象にしたイベントです。 この会では、visionOSの機能、開発ツール、ベストプラクティスについての情報を共有し、今後の参加者同士の情報共有を促進します。
visionOSの開発盛り上げていきましょう!
visionos-engineer.connpass.com
2024/6/26時点で504名が登録されています。
今回の勉強会はZoomで開催され、参加登録は118名、当日も90名近くの方が参加されておりました。
冒頭はsatoshi0212 さんによるオープニングトークがあり、WWDC2024の概要、Apple Vision Proの書籍のご紹介などがありました。
書籍はこちらです。
2. LTの内容
2.1 visionOSアプリを作るなら今がチャンス!
発表者:RaisukeShirabe
・初めて個人開発でvisionOSアプリをリリースした
・日本ぽいアプリにしてみたかった。(幽遊白書の霊丸をイメージ!)
・開発はSwiftで行った
理由
- Appleのサポートが受けられる
- ドキュメントがしっかりしている
- Webフロント出身なのでコードを直接書きたい
- 宣言的UIの方が書きやすかった
- Unity Proが年間30万円と高価。個人開発には難しかった
・今は審査が早い。今回のアプリは数時間でリリースされた
・US, 中国からもダウンロードがあった
・どれくらいで作った? ->3ヶ月くらい
2.2 PolySpatial 向けHandGesture ライブラリを製作した話
発表者:Cova
・hand gestureを実装するための技術的課題を紹介
・PolySpatial向けのHand Gesture Toolをリリース(Unity Asset Store)
・Unityで提供されているジェスチャーは限定的。そこで複数のジェスチャ作成ができるツールを作った
・Hand Gesture Toolならばモーション検知もできる(例:手裏剣を投げる、拍手)
・UnityのXRHand1.4.xからhand gesture作成機能が追加された。しかし機能は限定的
・動的なモーション検知はアドバンテージ
・開発時の苦労
・XRHand(Unity)とvisionOSネイティブでboneの定義が異なっていた。色々と苦労しながら対応
・hand gestureを再現するには計算が複雑。このアセットならば面倒な計算を回避できる
2.3 visionOSで360度動画を扱う
発表者:tochi
・フロントエンジニア。iOSやSwift関連は最近参加している状態
・2023年11月頃、「visionOSデベロッパーへの道」という技術同人誌を出版
techbookfest.org
・Good Sleeper 360アプリをリリース
・360度動画の撮影はInsta360 4Kを使用
・書き出す時のエンコードをH.265にすることがポイント
詳細を書いた記事が公開されておりました。
2.4 Godot Engineを使ったvisionOSアプリ開発について
発表者:limes
私の発表です。資料はこちらです。
この発表に関する詳細はこちらでも書いています。
以下のようなコメントをいただきました。
・マテリアル、PBR、シェーダーはどこまで反映されるか
・タッチやジェスチャーなどがどこまで対応しているか
今回は動かせるところまでだったので、上記を含めて引き続き調べていきたいと思います。
2.5 これからvisionOS開発をはじめる方へ
発表者:Satoshi
・6/28 (本日から2日後) に日本でもApple Vision Proが発売される
・vision OSアプリ開発のためにはSwiftも学ぶ方がよさそうな雰囲気->何を見れば良いか ->まずは公式サイト
・WWDC2024の動画も参考になる
・YouTubeでもさまざまな情報を得られる
www.youtube.com
・SwiftUIを学ぶためには以下のサイトが有効。Hello World的なものだけでも多数のコードがあって最初はわかりづらい。
developer.apple.com
・GitHubで日々の学習状況を共有!
3. おわりに
visionOSのミートアップ、初めて参加させていただきましたが、みなさん知見が深く、かつ説明が丁寧でした。とても楽しかったです。
また、Godot Engineへの関心が高いこともわかったので、引き続き色々調べてみようと思いました。