2024/7/9~7/12の期間中、Meta OfficeでPresence Platform Hackathon | Japan 2024というハッカソンイベントがありました。
審査の結果、ユーティリティ部門で優勝となりましたので報告いたします。
1. Presence Platform Hackathonとは
こちらで紹介されているイベントです。Metaが主催し世界各国で開催されているようです。
今回、初めての日本開催ということで招待いただきました。
metaquesthackathon.devpost.com
Presence PlatformとはMeta Quest向けのSDKの総称です。
Passthrough、Scene API(現実世界の椅子や机を認識する)、Voice SDK、Movement SDKなど、色々なMixed Realityに関する機能開発のためのSDKが入っています。
Unityでこちらのアプリケーションを開発するには、Meta XR All in One SDKというアセットをインポートすると使えます。
他にも基準がありましたが、今回はPresence Platform SDKの機能を2つ以上使ってMixed Realityに関するアプリケーションを作るというハッカソンでした。
12チームが参加し、Gaming, Education, Utility & Designという3つのカテゴリに対して各チームが開発を進めました。
また、オンライン開催はなく、みんなでMetaのオフィスに集まって開発を進めました。
2. ハッカソンでつくったアプリケーション:Spatial Cityscape
waffle_maker さんと shichi_14の3人で開発しました。
今回のハッカソンではアプリケーション開発だけでなく、どんな背景で作ったか、何が工夫か、続ける場合の将来イメージなどをDevPostというサイトに登録するルールになっていました。また、最大3分のティザー動画の作成も求められました。
時間的な制約が大きかったのですが、提出日の午後からDevPost登録、動画作成に対応しました。
作った内容はこちらに登録した通りです。
利用イメージは以下の通りです。
・友だちと旅行に行く予定だったけど、自分だけ行けなくなった
・友だちが撮ってくれた写真が都市の3Dモデルにマッピングされる。これをMixed Realityで箱庭的に見られる
・Virtual Realityモードにすると、写真がマッピングされた都市の中に入ることができる
・空間に写真をマッピングして繋ぐことで、友だちの移動を写真付きで追体験できる=新しいSNSになるかも?
写真撮影についてはWebアプリで作りました。撮影した写真データ+GPS情報をUnityのxz座標に変換した座標データをAzureクラウドにアップロードします。
都市モデルはPLATEAUから提供されているモデルを使いました。都市モデルのxz座標と写真のxz座標を合わせることで、撮影した位置と同じ場所の3D都市モデルに写真がマッピングされます。
3. おわりに
今回のハッカソンで、Metaの方だけでなく色々な開発者の方とお話しできたことはとても良かったと思います。
長時間の開発は中々大変なものがありましたが、ハッカソンはやはり楽しいですね。
また機会があれば参加できればと思います。