4/26,27にニコニコ超会議@幕張メッセにて、超Ocufesの一つとして"Unbounded Space2"を出展させていただきました。内容といただいた感想、およびVRコンテンツ向けの考察などをまとめました。
1.内容
1-1. 前回からの変更点
- カードの枚数を30枚->72枚に増量
- カバーフロー機能の追加
- OculusRiftを軽くたたくことで決定/キャンセルが可能な「RiftTap」を搭載したこと
今回のメインテーマはVR向けの操作系検証です。OculusRiftを使っている方はよくご存知と思いますが、目の前が完全に見えなくなってしまうため、キーボードやXboxコントローラのような従来ゲーム向け操作デバイスは非常に使いづらくなってしまいます。
また、前後左右の情報が見られるのがOculusRiftの強みとはいえ、後ろを見ようとすると首がけっこうつらいことになってしまいます。
1-2. 工夫点
今回は3つの工夫をしてみました。
1. RiftTapを用いることで、OculusRiftのみで操作を可能にした
2. カバーフロー機能を搭載することで、後ろの情報もページ送りの要領で目の前に移動できるようにした
3. PSoveの大きめなボタンでなるべく多くの操作ができるようにして、目の前が見えなくても主要操作を可能にした
2. 当日の様子
混雑の中ご来場いただき、誠にありがとうございました。参考までに当日のデモ設営の様子を掲載いたします。
今回は以下のようなご意見をいただきました。
- 他のデモと違った感じがして面白い
- PSMoveを使うのが面白かった。
- 動画を見られるのがよい
- ブラウザとして使ってみたい
- インタラクティブな操作が面白い(これは複数)
- 絵本に入り込む、という使い方で新しい絵本を作るのは、自閉症の人などに有効かもしれない
- マッチ売りの少女体験は自分で手を動かすのが面白い
- ゲームがよかった
- カードを自分で動かせると面白い
元々3/8のお台場のOcufesで開催したものの改良版ですが、3/8に引き続き体験いただいた方も何名かいらっしゃいました。開発者としてうれしいです。
3. 反省点
今回の反省としては、口頭の説明が多くなってしまったことかもです。体験型であり、「未来の情報制御体験」というコンセプトを伝えるのが目的に含まれているので、仕方ないとも言えなくもないのですが、せっかく同等の内容をスライドにしたのにあまり活用できませんでした。
4. VRコンテンツの開発と展示に関する考察
今回の開発により、以下がわかりました。
- 首を動かさないコンテンツ表示によって、疲れた、という感想が出なかった
- カードを動かすというUIの反応がよいので、VRの3次元空間に何かするための手段として使えそうである
また、展示については以下がわかりました。
- 説明が長くなりがちなので、VR内でチュートリアルを作るなどが必要
- PS Moveのボタンが多いのもあり、ボタン操作を説明が難しかった。ボタンの少ないコントローラがあるとよい。
5. 終わりに
次は
- ドラッグ&ドロップなど、さらなる自在な操作
- webページ対応
- 別途ゲームを作って、ゲーム開始のランチャー画面にする
などを試そうかと思っています。
いつになるかわかりませんが、またOcufesで展示した際はご覧いただけると幸いです。