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ClaudeとBlender MCP Serverを使ってノートPCのモデリングを試してみた

ここ数ヶ月、生成AI関係でMCP (Model Control Protocol) が盛り上がっています。

これがBlenderとも相性が良さそうなので、試してみました。

1. MCPとはなにか

すでに多数の解説記事が出ているので、そちらをご参考ください。簡単にいうと、LLM (Large Language Model) に対して他の情報を提供するための手段(プロトコル) です。

【MCPのトリセツ #1】MCPの概要と導入方法

ClaudeのMCPを徹底解説! & gpt-4o+MCP+YouTube APIの動画推薦チャットAIも作る #claude - Qiita

2. BlenderとMCP

Blenderに生成AIの機能がついたというわけではないです。MCPを使うことでClaude (クロード) という生成AIのチャットサービスを介することで、「木の3Dモデルを作ってください」のようなテキスト入力をもとに、Blender上で3Dモデルが生成されるようになります。

Auto-generated tree model on Blender and MCP

3. Blender MCP Serverの環境構築

これについても、すでに複数の解説記事が出ているため省略します。

私はこちらの動画を参考にしながら構築しました。 www.youtube.com

公式サイトです。 Blender MCP | AI-Powered 3D Modeling with Claude|download|use case

他にも色々とわかりやすい記事があります。 note.com

【MCPのトリセツ #12】Blender MCP Server: 会話で Blender を操作し3Dモデルを作成

Blender MCP - 対話型生成AIのClaudeとBlenderを連携させテキストで命令することでシーン構築を可能とするMPC(Model Context Protocol)がGithub上で公開!

もしClaude DesktopでMCP用のハンマー?アイコンが出ない場合、Claude Desktopを再起動するかしばらく待つと出るかもしれません。

4. 実際に試した結果

ノートPCの3Dモデルができるかを試してみました。Claude Desktop上で「添付のようなノートPCの3Dモデルを作りたいです。できますか?」と聞いてみました。
ここに書いてある「添付」とは、自分の持っているMacBookProの画像です。

数分かかりましたが、このようなものができました。

Auto-generated laptop on Blender MCP and Claude

思った以上に特徴を捉えていると思います。もちろん実際の形状と異なっている部分もありますが、個別のパーツで生成されているので自分で修正することができます。

そこで、5分ほど自分で修正してみました。

Auto-Gen and modified laptop 3D model v1

ぱっと見てノートPCっぽくなったと思います。金属っぽいマテリアルやディスプレイの青色は自動生成の段階でついていたので、私がやったのは個別のパーツの位置、大きさ、角度などの調整のみです。

5. おわりに

完全な自動生成ではないですが、特徴を捉えた3Dモデルが生成できるのに驚きました。また、かなり高度なことを実施しているのに、環境構築にも操作にも手間取らず、操作も簡単でした。

比較対象として適切かは微妙ですが、2024/5にBlender-GPTを試したときはまだまだ先が長そうな印象でした。しかし、1年程度で大きく進歩した印象です。

www.crossroad-tech.com

他にどの程度できるか、自分でチューニングする方法など、タイミングあればもう少し調べてみたいと思います。