Cross Road

Unity、VR、MR、ARを中心とした技術ブログ

#VR英語:各社のVR HMDについて分析した記事の表現

Oculus Riftをはじめ、Morpheus、HTC Vive、Cardboardなど、色々なHMDが出ているのは周知かと思います。

今回は、各社が出す/出す予定のHMDの勝者は誰か、を分析した記事があったので、ざっくりと中身を紹介しつつ、そこで使われている表現をいくつか解説したいと思います。


元の記事はこちらです。

www.techradar.com


まずはタイトルです。

The VR race: who's closest to making VR a reality?

いつもの通り、タイトルを読むことで記事の方向性をある程度予測できます。予測してから読めば、本文もだいぶ読みやすくなります。

今回のタイトルは、VR (事業化に向けた)競争:誰が(どの会社が)VR(の事業)を実現させるだろうか?

となります。

記事の中身は、有名な各社HMDを紹介して「これが特徴だからけっこういけそう」とか、「この会社のこの部分はまだまだだろう」のようなことを解説しています。

ではいくつかの表現を紹介します。

Virtual reality is closer than ever

[訳の例]
Virtual Realityはかつてより(補完の例:私たちの生活に)近づいた。


ever とは、「かつて」という意味です。closer than everで「かつてより近い」となります。この文章の「かつて」がいつなのかは読み取れませんが、以前VR学会誌で舘 暲先生の講演を読んだとき、「VRは30年周期である」というくだりを読んだ気がします。

(たしか2013年のどこかだったと思いますが、やや記憶が曖昧です、申し訳ありません)

なので、この文章では30年周期のどれかを指しているのだと思われます。


The Oculus Rift has both a ton of hype and a boatload of name recognition working in its favor.

[訳の例]
Oculus Riftは、たくさんのかっこよさと、Oculus Riftにとってよい形で作用する多量の知名度を持っている。


hype

「かっこいい」という意味です。

私はこの単語は知りませんでした。最初、普通の辞書でhypeを調べると、「詐欺」、「だます」、「麻薬常習者」

などが出てきたのですが、どうもこれはスラングでも使われるようです。ここを見ると、「興奮している」、「いい」、「かっこいい」という意味でした。


The only problem? You'll need a pretty good PC to play with the Oculus. Aside from the gamer crowd, most people won't have a heavy duty computer, nor will they spend money on one which puts the Rift in a tight spot.


[訳の例]
唯一の問題は何だろうか? Oculus Riftで遊ぶために相当性能のよいPCが必要なことだ。
ゲーマーは別として、ほとんどの人はそんな高性能な環境に耐えるPCは持っていないし、Riftを狭い場所に追い込むPCを買う予定はない。


put xxx in a tight spotは、「xxxを狭い場所に追い込む」、「xxxを窮地に立たせる」のような意味があります。ただ、xxxがOculus Riftとして読むとそのままでは意味がわかりづらいです。


A nor B


「Aもないし、Bもない」という意味です。ここでは、nor will they... と文章の順番が変わっています。(本当はthey will not ... が一般的)

否定語を先頭につけると、「倒置」という文法の考え方によって単語の並びが変わる、という決まりがあります。英語の倒置表現については、調べると色々出てきますので、ここでは省略いたします。

ただ、ここで倒置を使っているということは、筆者は

「Oculus Riftのために、一般消費者が高性能PCを買うなどということはありえない」

と考えていることが読み取れます。この意見に対する賛否両論は当然ありますが、このように、少し文法表現に気をつけながら読んでいくと、
書いた人の考えをちょっと奥まで見ることができます。