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UnityでのOculus Rift DK1サンプルアプリ実行手順をまとめました

OculusRiftのアプリ開発方法について調べた結果、いくつかわかりました。今回はその辺りを整理していきたいと思います。

1. Webサイトの調査結果

ざっとこのような感じです。

  • OculusRiftのHPから登録できるDeveloper用のページに、SDKの使い方、Wiki、他の人が作ったアプリの一覧などがある

  • SDKはC++ベースで作るOculusSDKと、Unityと連携して動くためのpackageがある

  • 海外のサイトを調べてみると、多くの人はUnityと連携して使っている(Unity連携の方がFPSの構築がしやすいため)

というわけで、当初はOculus_SDK_Overview.pdfを読んでいたのですが、途中から、OculusUnityIntegrationGuide.pdfに切り替えました。

2. Unityによる基本的な開発手順

2.1 Oculus のDeveloperページ(下記)よりunitypackageを入手

具体的には、OculusUnityIntegration.unitypackage"、 "OculusUnityIntegrationTuscanyDemo.unitypackage"です。300MB近くあります。

2.2 Unity Proを開き、空のプロジェクトファイルを作成する。

2.3 1で入手したファイル"OculusUnityIntegration.unitypackage"をダブルクリックする

2で作成したUnityのProject viewにOVRというディレクトリが作成されます。

2.4 OVR/prefabs/OVRPlayerControllerをHierarchy viewにドラッグする

2.5 Hierarchy viewのMain Cameraを削除する

この時点でOculusRift用の出力、十字キーによる視点移動までができるようになります。しかし、このままだと地面がないので、ビルド実行しても無限落下するだけです。

自分で地面を作ってもよいのですが、Developer pageではデモアプリのパッケージを用意してくれているのでこれを使ってみます。

2.6 2.1で入手した "OculusUnityIntegrationTuscanyDemo.unitypackage"をダブルクリックする

Project viewに Tuscanyというディレクトリが作成されます。

2.7 Tuscany/Scenes/VRDemo_Tuscany をダブルクリックする

家の中の風景に変わります。

2.8 OculusRiftを装着して、Buildしてみます。

こんな風景が見えます。

Tuscanyデモのサンプルシーン実行画面

操作方法

・十字キーで前後左右に移動 ・左shiftキーを押しながらだと少し早く動ける ・視点切り替え方法は二つ 1 . 体をひねって自分の視点を変える 2 . トラックパッドで左右にスワイプする

庭に出て歩くこともできます。

Tuscanyデモで庭を出る例

試してみると誰もが思うかもしれませんが、しばらく庭を歩いてみると、その先の風景にも行ってみたくなります。また、もっと早く移動したくなります。

3. おわりに

今回紹介した手順を元に色々と拡張していくことができます。ところで、このデモではjumpができません。次回はJump機能を付け、移動速度を変更する方法を紹介いたします。